
●Deutsche Optik 次に行ったのが、ドイツ製の双眼鏡を扱っているので一部でおなじみの店でした。 ![]() 【場所】 ショップの住所は、カリフォルニア州サンディエゴの北東部に位置しています。車で行くならば、I-8を東へ行き、I-15との交差を過ぎたあたりに"Mission Gorge Rd"の標識があります。ここでフリーウエイを降りて道なりに行くと、Mission Gorge Placeと交差します。ここで右折してちょっと入ったところの左手にあります。看板が小さいので見逃さないように(番地を見ていけば確実にたどり着けるのが米国の便利なところかも・・・)。 ![]() ![]() ドアを開けて入ると受付になっています。ウエッブサイトで広告を見たので商品を見せてほしいというと、中に入れてくれました。ショールームは10畳ほどの部屋で、会議用テーブルのまわりに航海用のコンパスがずらりと並んでいます。双眼鏡は本棚の一角にあまり目立たぬように並べられていました。 【商品】 受付の方に見せてもらった双眼鏡の印象です。中古品は同社で光軸調整、補修済みとのことでした。ちなみに同社は双眼鏡の修理も業務として受け付けています。 ・Royal Air Force (RAF) Spotter's Binocular ・British Army 7x50 No.5 Military Binocular ![]() ・Deutsche Optik 15x60 BGA Long-Range Observation Binocular おそらく旧JenaのNobilem 15x60にラバー被覆を施したDocter製品ですが、Deutsche Optikの名称も入っていました。大柄ながら、持ちにくいというほどでもありません。カタログではハイアイになっていますが、見た感じは短めでした。見かけ視界60-65度の広角アイピースを使っています。視野は着色もなくクリアーでしたが、星で試してみたいところです。 ![]() |
・Optlyth Royal 8x45 BGA 外観はツァイス(ヘンゾルト)のDialytに近いのですが、手に持った感じではそれにはおよびません。ハイアイで、見かけ視界は50-60度のアイピースを使用しています。風景ではクリアーな像を見せてくれます。これも星を見てみたいところです。 ・WWII US Navy Issue 7x50 第二次大戦中の米海軍の双眼鏡で、6x30、8x30、7x50がありました。6x30は私も持っている、Universal Cameraのものでした。8x30はちらと見ただけで、メーカーなどは良くわかりませんでした。 ![]()
![]() ![]() 【その他】 Deutche Optikはドイツ系なのかと聞いてみると、ドイツ製の光学製品の取り扱いが多いので、そういう社名としているとのことでした。マネージャー氏(名前失念)はドイツ語はわからないと言っておりました。 【ボシュロムとニコン】 戦前の日本光学の軍用双眼鏡はカールツァイスの流れを受けていわゆるツァイス型をしていました。戦後、米への輸出を想定してか、ボシュロム型も生産されるようになりました。その元祖がトロピカルといえましょう。おそらくM16あたりを真似たものではないのでしょうか(光学設計は違うかもしれません)。 下の写真はボシュロムのM16とニコンのトロピカルを並べた所です。よく似ているのがわかります。
サンディエゴは米海軍の軍港であり、周囲にも空軍や海兵隊の基地がいくつもあります。このため軍が放出したと思われる物資を扱う店がいくつかありました。じっくりと探せば、双眼鏡などの光学品もかなり見つかるのではと思います。もっとも、光軸などが狂っている可能性があるので、調整が必要になるでしょう。このDeutsche Optikはそういった修理・調整も引き受けています。中古の双眼鏡を買う場合には、この点がもっとも注意すべき点でしょう。 *双眼鏡ファンには、ドイツ在住のSeeger氏の大著は必読でしょう。 おわりに この報告には触れませんでしたが、サンディエゴは観光を目的に来ても面白い街だと思います。次回は市内観光を中心に再度訪れてみたいところです。昨年のアリゾナ旅行でも思いましたが、アメリカではレンタカーがあるととても便利です。ダウンタウンの中心部以外でしたら、無料の駐車場がありますので不自由はしないでしょう。 |